
こんな疑問を解決します。

その理由をこれから述べていきます。
本記事の内容
- 10年分の企業分析(ROE,EPSなどなど)
- 将来の株価を予想
- 経営人が有能か無能化を判断
Contents
最近のアルトリアグループの動向
20 1Q | 前年1Q比 | |
売上高 | 63億5900万ドル | 13%増 |
純利益 | 15億5200万ドル | 38.6増 |
EPS | 1.09ドル | 市場平均超 |
最近のアルトリアグループの決算の情報を持ってきています。
売上高や純利益は大幅に上昇しており、無煙タバコと主力のたばこ製品がどちらも大きく売り上げに貢献したことが書いてありました。
またEPSに関してもこれまでの結果とは打って変わって持ち直してきていることがわかります。
5つの企業分析で評価
今回も5つの指標で長期投資に値するのかどうかを判定していきたいと思います。
ROE(利益/(総資本-負債)✖︎100)
12%を超えるくらいが投資できる目安となっています。
他の企業と比べても、少し低いかな?と思い、特に直近の数値が妙に低い値をとっています。
気になってたので、調べましたところ米アルトリア、電子タバコ関連投資で45億円の損失を計上ということが起きていたんですね。

EPS(一株当たり利益)
安定した企業なら、右肩上がりで伸びていくはずなんです。
それが10年前の時よりも数値が落ちているのでそんなにいい投資対象とは言い難いのがこの結果から見て取れます。
この業績だと、流石に今後投資をしようかどうかを悩むところではあります。。。
そもそも、こんなにブレブレなる時点で長期投資の概念から外れるんですけどね、、
Debt/Equity
1超えてますね、、、今まで5社の企業の分析をやってきたのですが、1を超えたところは見たことなかったです。
このまま、この値が続くようで売り上げが落ちてくるのなら、早々に切り上げたが良さそうです。
Quick Ratio(負債に対する手元の元金)
0.8以上持っていることがベストと言われています。

いかに手元に元金がないのかがわかりますよね。。
Interest Coverage(利息に対する利益の割合)
ここでは3以上が健全な数字だと見られています。
これを見る限りは3を超えてはいますよね、、まぁ私が他の企業分析している中では一番アルトリアグループが低いですが、、
アルトリアグループの総合評価(10年平均で私が見てきた企業と比較)
この図はアルトリアグループ(MO)とコカコーラ(CO)とジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)を比較したものです。
右二つはそこまで話すことないですが、右から三番目以降がアルトリアグループの値が悪くなっていることが目立ちます。
長期的な投資の目線で見るしたら、負債を多く抱えているため今度の利益に対する負債の値を注意して見ないといけないことがわかります。
内部留保に対する企業のEPSの増加を分析
内部留保とは何かと言いますと、
企業が生み出した利益から税金や配当、役員報酬などの社外流出分を差し引いたお金で、社内に蓄積されたものを指します。社内留保ともいいます。
引用:SMBC日興証券
ため込んだ資金をうまく使って企業の価値を上げることができたかをここでは話します。
それを知るための手順は
- 一定期間の内部留保の一株当たり利益を合計する(10年間合計のEPS-10年間合計の配当)
- 一株あたり利益(EPS)がどれだけ増加しているのかを見る
- EPS/内部留保一株あたり=期間中の再投資額に対する増分ペースの株主資本利益率を求めることができる
私が調べているサイトでは10年間のデータがわかるので、10年間でどれだけ効率的に資金を活用できたのかを調べていきます。
ここでは今回は数値だけ示しますね!
- 一株当たりの10年間の内部留保の合計は21.03ドル
- 直近一年のEPSがアルトリアグループは悪いので2020,2019,2018年の平均からEPSを算出したところ1.51ドル増加
- 7.18%のROEを叩き出した!!
皆さんこの値を見てどう思いますか?ちなみにS&P500でも7%くらいは出せます。

そうなんですよね。MOの経営陣はここから言えることはそこまで優秀じゃないということが数値上は言えます。
強いところだと15%とか普通に行くので、それと比較してもだいぶ低い数値になってます。
10年後の株価上昇率を分析
今度はじゃあ10年後の株価の上昇率を予想してみましょう!
やり方は
- データをもとにこれまでのEPSの成長率を計算して10年後におけるEPSを予測する(公式あり)
- 予想EPS成長率から10年後の同社の株価を予想(10年間平均のPER✖︎予想10年間のEPS成長率=10年後の株価)
- 今の株価から10年間の期待収益率を計算する
今度は未来を予想しようっていうことですね!
①の公式に関しては
(10年前のEPS/今現在のEPS)^(1/10)-1
引用:バフェットの銘柄選択術
この式からわかります。ここでも2020年のアルトリアグループは極度に悪かったので3年間の平均のEPSを用いています。
ここから6.83%という数字が出されました。
②に関してはまず10年間の平均PERを算出します。ここではPER=12.84が出てきました。
それと先ほどの数字を合わせることによって10年後の株価を予想したところ、87.73ドルが算出されました。
③は今現在の株価と、10年後の予想の株価からどのくらいのペースで増分するのかを出すものです。
これより7%という数字が算出されました。低いです。これからS&P500に投資をした方が絶対にいいです。というわけで私は今後はアルトリアグループの株は買わないことにしています。ww

それはめっちゃ配当利回りが良かったからですね笑
ただ企業分析をしていくうちにそもそもの株価が落ちていくようなら配当利回りだけ見ても一緒やん!!
って気づいて分析したらこんな結果に、、長期投資には向きませんね。
経営分析ができれば何を変えばいいか大まかに一発でわかる
いかがでしたか?今回は5つの経営分析の指標とともに、今後の株価の予想を10年間のデータを使って算出する方法を示しました。
今後はもう少し検討できる素材を増やしながら精度の検証をして参りたいと思います。
本当にこのような予想の結果になるのか楽しみですね
最後にYoutubeでも私の株式運用の話はちょこちょこしていますので、是非ご覧になってください。